ミール研究所 MIR МИР

Books 02-人事・組織

“人”をキーワードとした各種書籍、記事。

分野書名・タイトル
(雑誌名)
著者・筆者等出版元
(出版年)
コメント説明等
人材育成「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト酒井穣(著)光文社
(2010年)
ベンチャー企業フリービットの人事責任者による、実践的な人材育成指南書。戦略的な観点から、従業員育成の考え方、人材像・育成プログラムの例、教育効果測定のモデルなどを解説している
人材育成現場主義の人材育成法関満博(著)筑摩書房
(2005年)
中小企業の現場で長く指導を行ってきた著者による、地域振興の具体的な紹介。都会、地方それぞれの事例のほか、深圳テクノセンターなど中国の現場を通じた(日本人の)人材育成の実例が興味深い
キャリアガイド職業訓練校3倍まる得活用術酒井富士子(著)秀和システム
(2010年)
副題は「日本一の仕事の予備校」。公共職業訓練についての全体的な説明と多岐にわたる具体例が盛り込まれている。離職者訓練が主だが、一部在職者訓練の情報も
キャリアガイド「職業訓練」150%トコトン活用術日向咲嗣(著)同文館出版
(2009年)
「タダで資格と技術を身につける」。失業者や転職希望者が、公的な職業訓練コースをうまく利用するための情報が満載されている。職業訓練校の選び方、裏ワザ、簡単なキャリアガイドなど実践的
人材育成教育の職業的意義本田由紀(著)筑摩書房
(2009年)
ちくま新書。副題は「若者、学校、社会をつなぐ」。職業教育の重要性が認識されてきたものの、これまでの「キャリア教育」には雲をつかむような曖昧さが残る。「適応」と「抵抗」の両面から若者を力づける具体策を見出すことが課題としている。統計資料、関連資料の参照多数
人材育成職業とキャリア八幡成美(著)法政大学出版局
(2009年)
雇用にまつわる問題、職業能力開発の枠組み、自営業としての働き方など、初学者向けに基本的なテーマについてまとめられてる。公的な職業能力開発の仕組みについて、東京都の認定職業訓練の事例などが紹介されている
人材育成教育研修の効果測定と評価のしかた [改定新版]平松陽一(著)日興企画
(2010年)
副題は「研修の理解度や効果を正しく測定・評価し、次の人材育成や経営成果の向上に生かす方法」。テクニック頼りにならない、意味のある効果測定の方法と人材育成の進め方など。測定と評価は別ステップ
人材育成管理能力開発のためのインバスケット・ゲーム[改訂版]槇田仁、伊藤隆一、小林和久、荒田芳幸、伯井隆義、岡耕一(著)金子書房
(2008年)
インバスケット・ゲーム(未決済の情報をみて、その処理方法を考えさせる演習)という技法を、マネジメント能力育成に主眼を置いて解説している。開発方法、活用方法などを実例を元に示した専門書。プロ向き。初版1988年
人材育成インシデント・プロセス事例研究法フェイス・ピゴーズ(著)、菅祝四郎(訳)産業能率大学出版部
(1981年)
ピゴーズ・インシデント・プロセス(事故につながりかねない出来事に気づき、必要な情報を集めて処置するという事例演習法)の、開発者による書籍。絶版
人材育成中小製造業の経営行動と人的資源川喜多喬(著)同友館
(2008年)
副題は「事業展開を支える優れた人材群像」。製造業を対象として、人的資源管理/人材育成などについて、企業アンケート調査データを元に多角的な分析を行っている。仮説検証的ではなく、現状記述型での研究書
人材育成これからの人材育成研究労務行政研究所(編)労務行政
(2008年)
「労務時報」別冊。副題は「多様な事例・解説から探る教育・研修の在り方」。人材育成の具体的な制度設計や考え方、事例など。「総論編」の筆者は藤本雅彦、北村士朗、川喜多喬、太田肇、根本孝、小西勝巳、酒井正浩、川上真史の各氏。「事例編」はトヨタ自動車など大手企業17社の具体例。「資料編」は大手6機関の階層別研修サービス概要。研修体系を考える枠組みとして役立つ
人材育成中小企業の人材育成作戦川喜多喬、九川謙一(著)
東京商工会議所(監)
同友館
(2006年)
副題は「創意工夫の成功事例に学べ」。人材育成を切り口に、創意工夫を凝らしている元気な中小企業に焦点を当ててその事例をまとめた書籍。25社以上の事例がそれぞれのテーマごとに分解して紹介されている
人材育成企業内人材育成入門中原淳(編著)
荒木淳子、北村士朗、長岡健、橋本諭(著)
ダイヤモンド社
(2006年)
副題は「人を育てる心理・教育学の基本理論を学ぶ」。人材育成に関する基本的な知識をうまくまとめた入門書。教育心理学や学習理論に関して俯瞰するのに役立つ。
人事測定テスト・スタンダード日本テスト学会(編)金子書房
(2007年)
副題は「日本のテストの将来に向けて」。日本テスト学会がとりまとめたテスト基準の解説とQ&Aなど
人事測定テストだけでは測れない吉田信一郎(著)NHK出版
(2006年)
「テスト」と「評価」は異なるものであるということをベースに、成果とプロセスの両方を測る方法を紹介している
人事測定Computerized Adaptive Testing: A Primer
Second Edition
Howard Wainer(編著)Lawrence Erlbaum Associates
(2000年)
英書。「コンピュータ適応テスト」の専門書で、この分野の先駆者によるもの。項目反応理論(IRT)からコンピュータテストを実現させるためのアルゴリズム、等化法などを説明した理論書
人事測定項目反応理論〔理論編〕豊田秀樹(著)朝倉書店
(2005年)
副題は「テストの数理」。この分野の代表的な研究者による、IRTの理論的体系をまとめた書籍。他に「入門編」「事例編」がある。
人事測定心理査定実践ハンドブック氏原寛 他(編)創元社
(2006年)
心理アセスメントの実践事例のほか、100種類以上のアセスメントテストについて概要を解説している。読み物ではなく、880ページを超える辞典のようなもの
人事測定臨床心理アセスメントハンドブック村上宣寛、村上千恵子(著)北大路書房
(2004年)
心理アセスメントテストのいくつかについて、その概要、テストとしての妥当性・信頼性などをまとめ、検証した専門書。本書によれば、「主要5因子理論」以外はあまり良い結論になっていない
人事測定人事アセスメントハンドブック大沢武志・芝祐順・二村英幸(編著)金子書房
(2000年)
専門家向けの本格的な本で、人事アセスメント全般について約580ページにわたって体系的にまとめられている。アセスメントを広い意味でとらえて、「人」「職務」「組織」のそれぞれの領域について体系的に説明されている。コンピテンシー、性格検査、モラルサーベイなど網羅しているほか、項目反応理など統計的手法についても数学的にかなり詳しく書かれている
人事測定性格は五次元だった-性格心理学入門村上宣寛、村上千恵子(著)培風館
(1999年)
性格検査における「主要5因子理論」の入門書。気軽に読める本でありながら、5因子理論の背景や過去の経緯から、非常に論理的に5因子理論の正当性とその具体的な内容がひと通り説明されている。性格検査の例そのものが掲載されていて、自分の性格を確かめることができる
人事測定人間の測りまちがい
増補改訂版
Stephen Jay Gould(著)
鈴木善次、森脇靖子(訳)
河出書房新社
(1998年)
副題は「差別の科学史」。頭の大きさを測る、身体を測る、知能指数を測る、心理テストなどから因子分析を行う…。そうした人の能力測定の歴史と、ともすれば「差別」につながる欠点とを、詳細に説明している
人事測定テストの科学池田央日本文化科学社
(1992年)
副題は「試験にかかわるすべての人に」。能力テストの開発と設計についてまとめられた一般書。ページ数も少なく手軽に読める。偏差値の話、試験やテストに関する日本の風土などわかりやすく書かれている。この手の類書はあまりないので、能力テスト開発に携わる方には貴重な書籍だと思われる。
人事測定人事のテストロジ―二村英幸朝日出版社
(1992年)
副題は「適性テストの理論と実際」。適性テスト、人事評価、人材の選抜・採用、教育研修におけるテストなどついて、具体例とともに基礎的な事柄がまとめられている。専門的過ぎず、この分野の全体を学ぶのによいと思われる。
組織事例で学ぶヒューマンエラー ― そのメカニズムと安全対策大山正、丸山康則 (編著)、大橋智樹、山内桂子、山口裕幸、稲垣敏之、垣本由紀子、井上枝一郎、細田聡ほか(著) 麗澤大学出版会
(2006年)
交通、医療、産業などさまざまな事故の事例を元に、エラーが起きるメカニズムを分析している。人の対応に関わるエラー、機械システムに起因するエラー、組織のあり方が強く影響するエラーが詳細に説明され、その防止策、事故対策が論じられている。「ヒューマンエラーは原因ではなく結果である」(第4章)など、事例分析に裏打ちされた主張に説得力がある。
組織NASAを築いた人と技術佐藤靖東京大学出版会
(2007年)
副題は「巨大システム開発の技術文化」。NASAの技術者と組織に焦点を当て、組織文化などについてまとめた書。NASAを構成するいくつかのセンター別に分析し、センターによってかなりの相違があることを明らかにしている
組織組織行動の「まずい!!」学樋口晴彦(著)祥伝社
(2006年)
よく知られている事故の事例から、その原因となったヒューマンエラーについて解説している。「組織の中で人はなぜエラーを起こすのか…」、その洞察が興味深い
組織日本企業はNASAの危機管理に学べ澤岡昭扶桑社
(2002年)
国際宇宙ステーションほか数多くの宇宙実験プロジェクトに参画している筆者による。NASAが直面した事故の事例などをもとに、一般向けに危機管理についての考え方などを解説している
人事政策官民の人的資源論原田順子、奥林康司(著)放送大学教育振興会
(2009年)
放送大学のテキスト。人材管理の一般的なテーマのほか、公務員・独立行政法人など公的セクターでの人・組織のあり方について論じている。ニュー・パブリック・マネジメント(NPM)の流れ、日本型職業資格制度の役割などの理解に役立つ
人事政策<育てる経営>の戦略高橋伸夫(著)講談社
(2005年)
副題は「ポスト成果主義への道」。「成果主義は、効果もないのに、差をつけるのに金ばかりかかるシステム」と断罪。成果を測ろうとしたり、成果のようなものに連動した賃金体系で動機付けをしようとする考え方を否定している
人事政策数字と人情清水祐三PHP研究所
(2003年)
副題は「成果主義の落とし穴」。成果主義でギスギスしてしまった職場。人事において「数字」というものをどのようにとらえればよいか、「人情」をあらためて持ち出して人事マネジメントのあり方を気軽に読めるようまとめている
人事政策成果主義高橋俊介東洋経済新報社
(1999年)
副題は「どうすればそれが経営改革につながるのか?」。著者は、本書のほかにも数々の人事関連の書籍を出している実績のある人事コンサルタント。内容は読みやすく、しかも事例に基づいた説明が多いため説得力がある。専門家にも一般ビジネスマンにも役に立つ書籍の1冊。
リーダー指導力革命ロバート・ケリー(著)
牧野昇(監訳)
プレジデント社
(1993年)
副題は「リーダーシップからフォロワーシップへ」。“フォロワーシップ”という概念を打ち出した、けっこう有名な書籍
リーダーリーダーシップからフォロワーシップへ中竹竜二(著)阪急コミュニケーションズ
(2009年)
副題は「カリスマリーダー不要の組織づくりとは」。著者は早稲田大学ラグビー部の監督。“フォロワーシップ”について、きわめて論理的に、かつ実践経験にふまえた解説をしている。
リーダースーパーエンジニアへの道GMワインバーグ(著)
木村泉(訳)
共立出版
(1991年)
副題は「技術リーダーシップの人間学」。主にシステムエンジニア向けに書かれたリーダーシップ論だが、技術者だけでなく広く一般向けとして役立つ名著
賃金定昇のない業績賃金メリットペイ肥後文雄同友館
(2003年)
「成果主義」の名の元にとりいれられた業績主義賃金の制度が必ずしも日本企業にとって有効なものではなく、日本型年俸制も独特なものであることを解説。そのうえで、職務をベースにした「メリット昇給制度」を提案している。
コンピテンシー日本型コンピテンシーモデルの提案雇用システム研究センター日本型コンピテンシー研究会(編)社会経済生産性本部生産性労働情報センター
(2000年)
「コンピテンシー」とは何か、現場でどのように受け入れられているのかなどを実務家の視点からまとめた報告書。欧米企業の導入事例を見極めたうえで、日本企業に適したコンピテンシーの考え方とモデルを提起している。コンピテンシーという概念が広まり始めた初期段階での見方がわかる
コンピテンシーコンピテンシーラーニングJMAMコンピテンシー研究会(編著)日本能率協会マネジメントセンター
(2002年)
副題は「業績向上につながる能力開発の新指標」。コンピテンシーについての理論的な考察と実践的な研究についてまとめられている。とくに、コンピテンシーをどうやって獲得するかという能力開発の視点が強く出ている点で参考になる。コンピテンシーの測定についても実証研究の内容が示されている。
コンピテンシーコンピテンシーとは、何だったのか
(「Works」No.57)
リクルートワークス研究所
(2003年4月号)
人材管理に関する専門雑誌「Works」の特集記事。コンピテンシーをトレンド的に扱っているわけではなく、やや批判的な視点を交えて本質を追求しようとしているところに多くの示唆がある。過去の議論の検証から入っているので、コンピテンシーについてすでに少し学んだ方のほうがすんなりテーマに入っていけるかもしれない。